9月2日練習レポート

さて、世間では夏休みが終わって9月最初の練習。なんと、斉田好男先生がいらして直々にコンクールの曲を御指導していただきました。
普段の練習よりも断然緊張感があり、男声陣はやる気に満ちていたのか終始誰一人座ることなく歌っておりました。すごいっ。

まずはコンクール自由曲「CREDO」。この曲には、小節線はありますが拍子がありません。その理由は、先生曰く「ラテン語の言葉のリズムで歌うように作ってあるから」だそうです。なるほど~。
よって、単語のフレーズ、長母音、アクセントを生かして歌うことが曲を通して重要だと教えていただきました。
本当に細やかに多くのアドバイスを頂いた2時間半でしたが、以下ポイントをおおざっぱに示します。
・冒頭男声ユニゾン、「お祈り」である! まさにグレゴリオ聖歌を歌え!
・Bに入る前の小節「Et ex」、男声は4声の「Patre・・・」の音楽を導き出すように歌いなさい!
・C、「Deum de Deo」は「主の中の主よ!」と思って歌わなきゃ!
・D、「Omnia facta sunt」の単語のアクセント意識して。ソプラノ、テナー上下は自分のフレーズを意識すればいいよ。
・E、テナー、ベースそれぞれ自分のパートで音楽を作って歌いましょう。アクセントつけないで、リズムで。
・H、ソプラノについているフェルマータは、4声入ったところのTranquilloの音楽になるまで伸ばすということ。
・I、ゆっくり練習しなさい。
・「venturus」「gloria」などは4声揃ってのクライマックスであるから、揃うことでそれを作ること。J、「cujus regni non erit finis」などはリズムも合わせて出すように。
・L、オールユニゾンであるがスラーは言葉を生かすために付いているのであって、それよりはVigorosoの動きをしっかりつけなさい。
・M、Pesanteなので各パートしっかり鳴らす。頭声でしっかり響かせること!
・N、「conglorificatur」のnを、(gloの前に)しっかり入れて歌いましょう。
・O、アルトのオクターブ、ここも「お祈り」です!!
・P・Q、ここからはとくに言葉のつながりを意識するように。難しいぞ!
つづいて課題曲「The Coolin」。
「CREDOを作曲したパースィケッティと、バーバーと、時代がかぶってるぞ。だから、気をつけないと、同じ傾向の曲に聞こえるよ」
な、なんとそうであったか!! どっちもアメリカ人やし。
「こっちは、もっと温かく、ロマンティック、メロディックに歌っていけばいいんじゃないかな?」
そうですよね! だってラブソングやし。きれいな、いい曲ですから。とくに、冒頭の「Come with me~」なんてのはすごくやさしく歌って、「me」(わたしのところにー!)っていう思いを込めて歌うと良いのではということでした。
この曲でも、英語のアクセントや語感を生かすことが重要です。(帰国子女のNくんが、英語の発音の見本を示すために歌詞を読んでくれました。かっこええなぁ・・・)
「And we will drink our fill Of the milk of the white gout」なんて歌詞を、全部の歌詞を同じ強さで歌ってはいけません。強く言う単語とそうでない単語がかならずあるので、それを考えて、感じて歌うのです。
日本語にはアクセントがないので、なかなか意識しづらいですが、音楽は意識して不揃いを作らなければならないのです。
「おんなじ大きさのたこ焼きを作っちゃダメだよ。こっちのにはタコがいっぱいでこっちは少ないってのがあってもいいんだから。」
なるほど。ありがとうございました。
先生の御指導は、その場の空気でしか伝えられないことが多く、とても文面では書き表せませんでしたが、(でも長文のレポートになりましたが、)このたびの練習に参加した団員は、より意識的に歌を、音楽を作っていくことを感化されたようでした。その気持ちを持続させて、コンクールに挑みたいと思います。斉田先生、お忙しい中本当にありがとうございました。

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