どうやら今年も「梅雨入り」したらしいですね。
何がどうなったら「梅雨」という明確な基準があるわけではなく、なんとなく雨の多い期間をそう区切るということだそうですが、言葉とは裏腹に今年はあまり雨が降りませんね。
この日の練習も、そんな「空梅雨」を象徴するような、照りつける太陽が眩しい最中、行われました。・・・といっても、勿論、練習は室内であるわけですが。
練習曲目は、「まぼろしの薔薇」より「孤独の薔薇」、Ken-P "O Filii et Filiae"より"Lux Fulgebit" の2曲でした。
"Lux Fulgebit"はこの日が初めての練習だったため、割当時間のほぼすべてを音取りの為のパート練習に費やしました。
よって、これと言って特筆すべきことはまだ無いのですが、一見そんなに難しくないように見えて、所々にトラップが沢山隠れているこの曲・・・アンサンブルで合わせてみると、そのトラップ位置にこそ、ジューシーな和音が展開されていたりして、中々楽しませてくれそうです。
「孤独の薔薇」は、「まぼろしの薔薇」通称“まぼばら”という組曲の4番目の曲です。
この日は2回めの練習だったわけですが、パート練習が行われました。一度目の練習の時から既に「一回目にしてはなかなか」という感じでアンサンブルがまとまっていましたので、この日のパート練習は音を取るための練習というよりは、精度を上げるためのパート練習といえるでしょう。
高声と低声のそれぞれで「そろって」同じ音で動くことが多い曲ということもあり、この日のパート練習は、高声と低声で分かれて行われました。
個人的な意見ですが、大変充実したパート練習だったのでは無いかと思います。
それぞれのパートが不安に思っている箇所について、重点的に音の確認練習したということはもちろんですが、さらに、象徴的なフレーズである「ひとひら」の部分について、子音のタイミングを合わたり、母音の発音タイミングを的確に拍に合わせるという緻密な練習を行うことができました。
そのようなパート練習の後ということもあり、アンサンブル練習は、2度目の練習とは思えないほどに、踏み込んだ練習ができたように思いました。
こうやって、楽譜上は記号の羅列に過ぎないものが、段々と音楽の形になっていく過程はとても面白いものですね。
さてさて、本番まではまだまだ時間がありますが、いったいどのようなステージとなるのやら、今から楽しみです。
では、今回はこのへんで。