偉大なる作曲家!

今、「鑑賞」を中心に授業をしている。
私の鑑賞授業は、最初に曲名や作曲者名をふせて、その曲を聴かせる。
そして、その音楽によって表現される情景や物語を自分自身なりにイメージさせるというものだ。
簡単に言えば、その曲を映画のBGMに使うとしたら、それはどんな物語で、
どんなシーンか・・・といった感じ。
‘感想’や‘曲の特徴’はほとんど書かせない。

今、1年生でヴィヴァルディの「春」、3年生でスメタナの「ブルタバ(モルダウ)」の鑑賞をやっているが、この2曲には音楽の変化によって‘標題(テーマ)’が付けられている。
例えば「春」は独奏ヴァイオリンが奏でるトリルが鳥の鳴き声を表し、その部分には「小鳥は楽しい歌で、春を歓迎する」という標題(ここでは‘ソネット’という短い詩)が付けられている。
また「ブルタバ(モルダウ)」では冒頭部分がフルート(第1の水源)とクラリネット(第2の水源)の旋律によって「この川は二つの水源から流れ出す」という標題が付けられている。
このように、情景や物語が音楽で表現されているのだ。
しかし、聴いたことがあるだけで、これらの楽曲について何も知らないハズの生徒が「実はこの曲や標題のことを知っていたのではないか?」と思うことがある。
それは生徒たちが本当の標題と似たものをイメージした時だ。
ついこの前の3年生の「ブルタバ(モルダウ)」の授業でも、曲を初めて流したはずなのに、
「なんか、川とか湖みたいやなぁ」と、ポツリ。隣の席の友達にそう言っている生徒がいた。
偉大なる作曲家はすごい。
何百年経った今でも、クラシックに興味をあまり示さない現代の子どもたちにも自分の表現したいことがちゃんと伝わっているのだ。私は一瞬の出来事に、衝撃を感じたのであった。。。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です