今、卒業式の歌を練習しています。
今週で練習を始めて3回目になります。
「卒業式にしては早くない?」
・・・という声が聞こえてきそうですね。
でも、週1時間という限られた時間の中で、素晴らしい
大合唱を経験してもらうには、今から取り組んで調度よい
のです。
私が彼ら(3年生)と初めて出会ったのは約1年半前。
毎日が驚きの日々でした・・・。
お菓子、携帯、私服、授業中の立ち歩き、無断外出、
器物破損、・・・教室のガラスもよく割れました。
他にここでは話せないことがまだたくさんあります。
でも、そんな彼らが今、卒業式の歌に一生懸命前向きに
取り組んでいます。
アルトと男子の男声しかまだ教えていないので
今はまだ混声2部ですが、どのクラスもきれいに
ハモって「合唱」する事が出来ました。
1年生の音楽会ではまともに列に並ぶこともできず、
前任の音楽の先生曰く、列に並ばすのに授業1時間
丸々かかった事もあったそうです。
授業が全く成立しなかったあの学年が、今、一生懸命
「合唱」をやっています。
「当たり前」のことだけど、それができなかった彼らが今
一生懸命やっている姿を見ると、涙が出そうなぐらい
私は本当に本当に嬉しいです。
音楽の世界では「技術の向上」や「音楽的な事」ばかりが
重要視されがちで、私も技術的な面ばかりがいつも念頭に
あるように思います。
特に合唱は「声を合わせる事」がとても重要だと言われます。
1人が欠けてもいけないし、1人が目立ってもいけません。
でも彼らの歌声を聴いていると、「正しい音程」や「美しい声」
なんて関係ない。技術で合唱をしなくても、心を合わせるだけで
「ハモる」事が出来るということ、そして「みんなで歌おう」という
気持ちが大切なんだと教えてくれているような気がします。
これからは「声を合わせる合唱」ではなく、
「心を合わせる合唱」を私は目指していきたい・・・
そう思った今日この頃でした。。
以上、ちょっと長めのつぶやきでした***