いよいよ明日、合唱祭の本番です。前日の練習は気合いが入ります。
さてT馬は、駅前で買ったカプチーノを片手にウキウキと練習場にやってきましたが、鍵が開くのを待っている間にカプチーノを横倒しにしてこぼしてしまいました。なんてこった! あたふたとティッシュで床をぬぐうT馬の前に現れたのは・・・
S名君!!
「久しぶりー」
「お久しぶりです」。すかさずティッシュを鞄から取り出し、拭くのを手伝ってくれる。なんと紳士的であることか。
この春、惜しまれつつ北海道へ転勤してしまったベースのS名君、なんと合唱祭のオンステのために今朝飛行機に乗ってきたのだという。彼の、ミクロへの愛を感じます。(定演もよろしくね~)
今日、指揮者Tさんの発声で用いられたのは木下牧子の「めばえ」(愛唱曲集より)。まず、パート問わず全員がメロディを歌いました。四分音符が一個一個にならないよう、フレーズ感や言葉に気をつけるために取り上げたとのこと。
「めばえ」はなじみ深い大好きな曲ですが、音をつなげてたっぷり歌おうとするとかなりのエネルギーを消耗することが認識されました。
そして「旅のかなたに」の練習が始まり、パートに別れての最終チェックが行われました。二拍三連に悩む女声。四分三連を感じながら歌ってみたり、いろんな方法を試してみましたが考えれば考えるほど難しくなってきます。どんくさいT馬はドツボにはまる一方でした。
周りのみんなと、気持ちを合わせて歌うに尽きます。
アンサンブルになり、Tさんの指揮もいよいよ熱くなってきました。最初の男声のユニゾン、今回も手の動きをつけての特訓です。声の流れはイメージが大切なのです。
Tさん「いいことなのかもしれないけど・・・年相応というか、声がみなさんお若いですね」
うーん、若いと言ってもそろそろ平均年齢30だし・・・
「でもここは、もっと深い声がほしいです」
みんな、もっとダンディズムを身につけろということでしょうか。
しかしその後、「アルトのみなさんも声が若い・・・」。同様のことを注意されてしまい、大人の魅力を磨かねばと思ったT馬であった。
アルトを歌ってみて、楽しいと感じる一方、ダイナミクスが効かない自分の声のしょぼさにへこむこともあります。高音は技術、低音は才能と聞いたことがありますが、低い声の響きは生まれ持った者でないと難しいのかなぁ。
そんな私にパートリーダーSっこちゃんは言いました。「声のことでわからないこともあるでしょうが、みんなでアルトパートが歌えればいいから、もちつもたれつで補い合っていけますよ」。
ちょっとジンときました。合唱ってやっぱりええなぁ。
明日の出番は17時02分、いたみホールで熱く歌いたいです。「旅のかなたに」という室生犀星の詩をかみしめて、自分なりの思いを表現したい。旅って生き方や人生に置き換えられるんちゃうかなぁ。なーんて思ってみたり。
ロイズチョコのおみやげ美味しかったよ、S名君。ありがとう!!